pays de MIROIR vol.2ご出演頂きます、髑髏海月・Aki様よりご挨拶&メッセージです。
◆◆◆
「無題、しかしある邂逅、ある花の呪いについてのcahier」
雨上がりの梢に光る
◆◆◆
「無題、しかしある邂逅、ある花の呪いについてのcahier」
雨上がりの梢に光る
澄む一滴、月光石(Moon stone)。
唯、それを鍵にして
朝靄に押し黙る恋。
わたしはみずからの姿を見ることかなわない。
伸ばした手に宿る雨のしずくを
限りなく稀有な・しかしささやかな慰めに
ひとり、歌っていた。
閉ざされた公園。
しかしその人はわたしを見つけたのだ。
よくもこの暗がりで。
そしてその人はこう言った、
「これは、なんと『めずらしい』花だろう!」
美しい人だった。
その人は何度もわたしを見にやって来た。
その人はわたしを手折らなかった。
それどころかちょっと、触れてきさえもしなかった。
この人は
花を、手折らない人なのだ。
そしてきっとどんな他者をも手折らない人。
自分の花を育てる時には
造園に熟練した老人のように
土にまみれて汗を流すのだけれど、
人の花園を見る時には
最もやさしい時期の少年のように
花のなりゆきなりたちを
・・・そうわたしが咲いている時
その人は
野に置きいつもわたしを見たのだ。
そしてその人はかならず言った、
「じつに、『めずらしい』!」
『めずらしい』
というのが
その人の使う
ある賛辞の言葉であると気がついた時
わたしはその人の目の中に
映るわたしの姿を見た。
『めずらしい』、
わたしを。
そしてわたしは新しく知ったのだった、
わたしとは、こんなふうに
『めずらしい』
者であったのか と。
ああ、
人の目に映る自分を見るということの、
なんという、
人の喜びよ。
かくして花なる花の呪いは解け、
わたしは人の世の『鏡』の前に立つーーーーーー
今回
お声掛けいただいて、
初めてご一緒させていただく
朝霞ルイさんとの出会いはこんなふうでした
さて、わたしはライヴハウスではなく、劇場で歌うのは
はじめ てです。
ですのでいろいろな意味で・はじめての皆さまとお会いできますのを
今、ほんとうに楽しみにさせていただいています。
はじめての自分にも会えるかも・・・と思っています。
ご縁に感謝します
これから出会う皆さまとの。
皆さまの目にわたしはどんなふうに映るのでしょう、
それを、ちょっと覗いてみたい。
おや・・・あまりお喋りすると逃げてしまうものがありますね、
もったいない!
ですので・・・
では・・・12月5,6日
阿佐ヶ谷シアターシャインにて
お会いしましょう
たぶん、
『めずらしい』
姿で
皆さまのお越しをお待ちしております。
新しくいただ く朝のような舞台で!
コメント